恐るべし物流業界

同人誌をやると大抵の人が思う感想が、「紙ってこんなに重いのか!」ということ。今日はそんな重たい本を運んでくれる運送会社とそこで働く人のお話。
以前オリジナル小説を書いていたときは、搬入数も売上数もたかが知れていた。なので、もったいないから宅配便をつかわず搬入、撤収を行っていた。
ただ前回のコミケットから「マリみて」本を出し、扱う数が爆発的に増加した。そのため、宅配便を使用せざるをえなくなった。
初日。段ボール一箱分の文庫本を抱えて、ペリカン便まで持って行く。重い。とにかく重い。文庫本100冊に同人誌が何冊も。腰が抜けそうになる。むう、今後は手押しカートを買わないといけないかもしれない。何となく「いかにも同人誌やってます」な感じがして好きになれないカートだが、この重さは耐え難し。
なんとかペリカン便まで到着。宛名カードを書く段になって、ボールペンを持って固まってしまった。
郵便番号が分からない。
そんなバカなことがあるのか、と言われそうだが、実は赤木、引っ越してきてこの時約三ヶ月。郵便番号を完璧に覚えていなかった。3と4があるのは覚えているんだけど……いや、8だったような……不安になり、係員に郵便番号簿がないか聞いてみる。だが間違っても届くから、とりあえず書いてくれとのこと。大丈夫かなぁ。大昔、引っ越しの時に段ボール一箱なくなった友人のことを思い出す。不安だ。とりあえず、郵便番号308と書いて提出。到着日は翌々日の31日の午前に設定。
翌30日。この日も段ボールを一箱送ることになった。今度はクロネコヤマトの宅急便。同じ要領で住所を書いているとき、ふと気づく。
「308じゃないじゃん!304だよ!」
あーやべえなぁ。昨日間違えちゃったよ。予定日の31日午前じゃなくていいから頼む普通に着いてくれ……と祈りながらクロネコヤマトで発送。この日はちゃんと304と書いて出す。到着日は1月1日元旦。
翌日。31日。午前。
少し緊張しながら待っていると、チャイムが鳴った。来た!と飛び出すと、ペリカン便だった。無事に、荷物を受け取る。すげぇなぁ。間違えたにもかかわらず普通に届いたよ。やるなペリカン便。
さらにその翌日。クロネコヤマトが到着。一月一日なのにご苦労様である。同時に、年賀状を取り出す。住所欄を見て、唖然とする。
「ここ、郵便番号340じゃん……」*1
つまり、29日に出したペリカン便もさることながら、「間違えた」と気づいて出したクロネコヤマトも実は間違っていたんですねぇ。しかしながらちゃんと二つの荷物は届きました。恐るべし、物流業界。なんて素晴らしいのでしょう!
それ以外にも、ここのところ宅配便のお世話になることが多かった。とらのあなに納入する際に持って行くのがしんどかったため受け取りサービスを依頼したら本当に来たし(当たり前なのだが)、関東が大雪になった日にも届けてくれたし。翌日到着は当たり前。実に使い勝手がいい宅配便。
でもそーいう便利って、すべて運転手や配達員の人の努力の上に成り立ってるんだよなぁ。改めて、考えさせられる。勤労者達に、深く感謝。

*1:308は、茨城県筑西市。304は、映画で有名になった茨城県下妻市。で、340が埼玉県草加市周辺。