紙とペン

一ヶ月ぶりの更新、失礼しました。
どうしても五月、六月は、ネタがなくて更新も滞ってしまいます。
さて、すでにお伝えしたとおり、コミケットに今回も受かりました!んー、考えてみると、「光」シリーズを発刊してから5回、結局一度も落ちることはなかったなぁ。これはスゴイ偶然!
どれぐらい偶然かというと、コミケットプレスによると、毎回だいたい3割ぐらい落選するらしい。しかし二日間開催だった去年は4割以上落選したらしい。私は去年の冬を含めて、このサークルでは四回参加している。
ということで、確率を計算すると、
(7/10) * (7/10) * (7/10) * (5/10) = 343/2,000
である。・・・正直、ありがたいのかありがたくないのか、すごいのかすごくないのかよく分からない・・・*1
まぁそれは置いておいて、早速新刊に取りかからねばならない。
今回、最後にして新たな取り組みとして、原稿用紙を使うことにした。長いこと、小説を書くのにはパソコンを使っていた。それはそうだ。私の小説執筆は、そのまま私のパソコン史にもつながる。初めて小説らしきものを書いたのは小学生の時で、これはコクヨのノートに書いていたが、中学生の時、初めて手に入ったパソコン・富士通FMR*2を使って、ちょろちょろと書いた。そういやこの時は、ドットインパクトプリンタで音がうるさかったなぁ。
「光と共にありて」、の前バージョン、「シルフィード」を書いたときは、富士通FM-Towns*3で書いた。この時は、まだJISキーボードだった*4
「光と共にありて」を書き始めたのは大学生になってから。この時は富士通のFMV-Bibloだったと思う。長いこと富士通党だったのだなぁ私。
大学二年生以降は、自作マシンを使うようになった。この頃は、ほとんど小説を書いていなかった。本格的に小説を再開した社会人になってからは、自作マシンを使い、今ではIBM ThinkPadがメインマシンだ。
とまぁ随分いろいろなマシンを使ってきたな、という感がある。そんな私が今原稿用紙に戻った理由は何か。一番の理由はどこでも書けること。ThinkPadもノートパソコンとしてはかなり機動力があるが、普段持ち歩かないので、どこでもという訳にもいかない。そもそもパソコンを立ち上げて書く、という動作そのものが、かなり面倒だと私は感じている。原稿用紙なら、紙とペンがあればオッケーだ。もちろん起動する必要などあるわけがない。手軽さでは比較にならない。
第二の理由は、今回は最終巻であるため、絶対に納得のいくものを書きたい。品質向上のために一番いい手段は何か。それは、書き直しである。一回書いて、すこしおいてから、書き直すのである。だがこれは時間がかかりすぎる。しかし、擬似的にこれを可能にするのが、手書き⇒パソコンという順序なのである。手書き原稿をパソコンに書き写す途中で、大幅に変更することは容易だ*5
そんな狙いを込めて書き始めた紙原稿、意外や意外、すごく書きやすい。流れに沿って、すすすっと筆が進む感じ。多少の間違いや、文字の前後がおかしくても、後で書き直すと思えば変につかえない。

うん、これだ!という感触をつかみつつ、進めているところです。

*1:ただ、ジャンルを考慮すると、当選する確率はもう少し高いと思われる。創作小説は、買う側は少ないが、ペースの全体数が多いからだ。

*2:富士通の事務用パソコン。FMVの前身

*3:1989年にCDROMを搭載し、グラフィックチャットを可能にしたハイパーメディアマシン。最も、あまりにも時代を先取りしすぎていたため、1996年に消滅

*4:キーボードについては、来週取り上げることにする。

*5:パソコンで最初から書くと、大幅な書き直しは意外とやりにくい