はるばる来たぜ、大阪

前略 オフクロ様
私の応援する阪神は、日本シリーズで球史に残る大敗を喫しました。私はあまりのショックに、寝込んでしまいました*1。傷ついた心をいやすべく、私は遠くへ旅立ちます・・・。
去る10/29、30に、大阪に行って参りました。いや、本来の目的は、JH君の関西コミティアの手伝いなので、日本シリーズの結果に係わらず行く予定だったんですけどね(確かに、阪神が日本一になったら大阪で大騒ぎしようとは考えていたが)。
当日の様子を、色々リポートしてみます。

29日。
十二時に集合し、新幹線に乗る予定になっていた。だが、私もJH君もコミティア(東京)の原稿がある、ということで、集合時間はなし崩し的に一時半に変更。特に私はこの日が入校日になっていたため、朝から慌てながら作業する。そして11時頃、何とか完了。データをコンパクトフラッシュに入れて、家を出る。
その後、集合場所の秋葉原へ。フェデックスキンコーズで印刷した後、大陽出版へ。表紙原稿のサイズの件で少し揉めたものの、無事入校。来週が楽しみだ。
入校後、JHと落ち合う。まずは、秋葉原のチケットショップで新幹線の回数券を買った。二枚で26800円ほど。普通に買うよりは安いが、やはり大阪は遠い・・・気軽に行ける場所じゃないなぁ、と痛感。
東京駅。新幹線に乗る。のぞみ号に乗るのは初めてだ。つうか新幹線って16両編成で、しかも5分に一回近い頻度で電車がある。こんなに東京−大阪で行き来する人がいるのか、というのが正直な感想。ただまぁ電車があるということは、いるんだろうな。
電車の中では、JH君と同人誌の話やら漫画雑誌の話、萌えについて等々を話す。二時間半ほど、充実した時間を過ごした。
新幹線は、名古屋、京都を経て、新大阪へと着いた。
出発が遅かっただけあって、新大阪に着いたときは真っ暗であった。さてこれからどこへ行くのだろう。私はJH君に聞いた。
赤「お前どこか行くあてあるの?」
J「とりあえず日本橋!」
なるほど、関西の電気街、日本橋なわけですね。基本だよな、うん。
赤「で、どうやって行くの?」
J「・・・お前知ってるんじゃないの?」
赤「・・・全然知らないんだけど」
J「だって大阪来たことあるんだろ?!」
赤「いや、俺住之江競艇場と甲子園いっただけだから・・・大体もう二年も前の話だし」
J「なに〜俺お前のことあてにして何も調べてないんだけど」
赤「ぬあんですと〜!俺はお前が色々調べているのかと」
教訓。旅行先では、ちゃんと調べてから行きましょう。
観光案内所で日本橋の場所を聞き、地下鉄に乗る。御堂筋線から千日前線に乗ると日本橋駅だ、とのこと。
地下鉄の中で会話。
J「秋葉原昭和通り口みたいなところに出ちゃったりしてな」
赤「おー、それは悲惨だ」
秋葉原も、昭和通り口に出てしまうと、電気店なぞほとんどない。電気街ならぬ風俗街になってしまう。観光するなら電気街口から出ないといけないわけだ。
日本橋駅に到着。期待に胸をふくらまして地上に出ると・・・
赤&J「電気店、ないじゃん・・・・」
どうやら見事に、「昭和通り口」に出てしまったようです。あたりを歩き回るが、電気店などまるでなく、変わりにあったのはビックカメラだけ。「おいおい、これじゃ電気街とはいえねーよ」。
探し飽きた我々は、翌日出直すことにして、今度は道頓堀を目指す。赤木は二年前戎橋まで行ったので、今度は分かるはず・・・と思ったら今度も全然反対方向に歩いていることを道を聞いた警備員さんに教えてもらう。むー、もう何がなんだかわからん。道に迷っている上、とにかく人が多い!どこへ行っても人、人、人!そこはかとなく聞こえてくる大阪弁が、旅情を誘うが、とにかく人が多い。心の中で思う。なんでこれで関西経済に元気がないっていう説が出てくるのよ・・・。本当に元気がいいときは、何がどうなるのやら。
やっとのことで、道頓堀の戎橋に到着。飛び込み対策で、戎橋には高いフェンスが設けられている。おかげで道幅が狭くなっており、ここも人でごった返していた。
この道頓堀界隈で食事。以下に食べたものを記す。
かに道楽 カニの炭火焼き
戎橋のすぐそばにあるかに道楽。巨大なカニの看板は関東でも有名。お店には入らず、露店で出ていた炭火焼きを食べたのだが、これが旨い!ジューシーなカニをほおばると、ほのかに潮の香りが・・・あたしゃあんなに旨いものを食べたことがありません。ハイ。赤木今回の一押し。あまりにも感動したため、かに道楽のカニみそ缶詰を買って帰る。これもおいしかった。
日本一大だこ
「旨いたこ焼き食べてぇなぁ」とJH君。「最低三人以上並んでないとダメでしょう」という彼の立てた数値目標を達成する店を探していたら・・・あった!三人なんてもんじゃない、十人以上並んでいる露店がありました。もちろん並ぶ。10個で400円か500円。早速口の中に運ぶと・・・タコでけー!関東ではあり得ないだろうタコのでかさに満足。まぁ一つだけタコなしのスカリがあったが、それはご愛敬。非常においしかった。
座敷露店「金竜ラーメン」
味は別にして、その存在感が異様に際だっていた金竜ラーメン。何が目立つって、路上に畳式の座敷セットを設置し、そこで食べる仕組みになっていたこと。口では説明つかないので、写真を見て欲しい。こんなのが路上に何個も設置されているのである。
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/akagi33/CG/IMG_0329.JPG
さて肝心のラーメンだが、味はほどほど。人によっては厳しい評価を下すかもしれない。だが無料のキムチ(無料キムチの存在自体がすごいが)が辛くておいしい。キムチばかり口に運んだ赤木であった。
そんなこんなした後道頓堀を離れ、今日泊まるホテルに向かう。ホテルは新大阪のセンイシティーという場所にある。なんとこの場所、関西コミティアの会場なんですねー。きっとホテルのすぐそばが会場に違いない。と思って新大阪からタクシーで行くと・・・
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/akagi33/CG/IMG_0331.JPG
近いとかなんとか言う前に、会場の上なんですけど。これには笑った。しかもこれで二人で5000円なのだから安すぎる。我ながらナイスなホテルの選択だ。明日は10時50分まで部屋で粘るか!などと冗談を言いながら、チェックイン。部屋で酒をあおりながら、また同人誌の話をしつつ、夜は更ける。

翌日。日曜日。起きると九時ちょうど頃だった。「ハリさんは何チャンネルだ」とチャンネルを回しつつ、サンデーモーニングを見る。
その後、コンビニでペーパーを印刷して、朝食を取ってから、会場入り。史上最大級に楽な会場入りだ。
会場は、そこそこの広さ。とはいえ、東京のコミティアに比べると小さいなぁ、というのが実感。当たり前だが。荷物を受け取り、準備をする。今回は私は単なる販売要員なので気持ちは楽だ。
11時、開場。早速何人かがお買いあげ。JH君の絵は西日本でも通用するぞ、と少し胸を張る。その後も、即売会はつつがなく進行。私自身も三冊ほど同人誌を買う。鳥取県智頭町の町おこしを題材にした漫画があり、興味深く読んだ。福島とかなら何となく想像できるけど、鳥取かぁ。まだ見ぬ自然を想像しながら、少し楽しげな気分になる。
途中で、売り子殿と半蔵殿がやってきた。彼らは、3月のコミケットスペシャルで出会って以来、阪神を通じて仲良くさせてもらっている。まさか関西でお会いすることになるとは思わなかった。同人を通じて全国に友人ができる、これ以上の楽しみはあるまい。
コミティア終了後、彼らの案内で日本橋へ行く。曰く、日本橋に行くなら日本橋駅よりなんば駅の方が近い、とのこと。なるほど〜。さすがは地元民。なんば駅の複雑な構内をすり抜けて、日本橋へ。
まずは虎の穴。言うまでもなく、同人誌販売の大手*2である。第一印象は、東京より建物の敷地面積が広いなぁ、ということ。ここでなぜかTOHEART2の同人誌を数冊買う。一回もゲームをやったことがないにもかかわらず、なぜか買う気になって購入。かなり真剣に選んでいたため、売り子殿に「本気モード入ってますヨ」とからかわれる。
まんだらけなどの店を経て、「ここに面白いものがあるんですよ」と誘われたのがA-TOOという店。中古ゲームなどを扱う店と聞いたが、入る前は、ここが今回のキングになるとは思いもしなかった。以下、当日買ったものと、それを探した時間を記す。
・ゲーム「君だけに愛を」探索年月:15年。私が初めて見たエロゲー雑誌に特集されていたゲーム。事実上、赤木の一番初めに名前を覚えたゲーム。まさかこんな所にあるとは。ちなみに、メディアはPC-98の5インチFD。残念!この間捨てたばっかりなんだよな〜。ハードを探してこないと。
・ゲーム「ハートでロン!」探索年月:11年。麻雀を覚えてしばらくの頃、友人のPC-286ノート*3でやりこんだ記憶があった。実家に鎮座しているFM-TOWNS用CD-ROMだったため、即買い。
・音楽CD「DAYTONA USA」探索年月:8年。かつて熱中したドライブゲームデイトナの音楽CDである。カセットには持っていたが、CDは持っていなかった。買い。
・音楽CD「CHINAMIZUM」探索年月:8年。西村ちなみという声優の音楽CD。かつてすけろく君に借りて以来、もう一度聞きたいと思っていた。この機会を逃したら二度と買えまい!
・音楽CD「華奢」探索年月:9年。久川綾さんのシングルCD。存在は知っていたが、何となく買わずにいたらいつの間にかなくなっていた。これも買いだ。
音楽CD・「catchy」探索年月:0年。ときメモの声優、金月真美の音楽CD。1000円で安かったから何となく購入。もうこの辺になると勢いのみである。
本当はこれらに加えて、クリーミーマミの音楽CDが欲しかったが、4000円とバカ高かったため、持っている曲ばかりと判断して買いをやめ。また、店内にかかっているから、という理由だけでTWO-MIXのCDを購入しようとしたり、あまりの興奮によって、最後の方には判断力が相当鈍っていた。「まさか買うことができるとは」という商品を山のように抱え、笑顔で店を出る。
日本橋でおいしいカレーを食べた後、通天閣をちらりと見て、新大阪へ。最後までつきあってくれた売り子殿と半蔵殿には本当に感謝である。また冬遊びましょう。
帰りの新幹線は、かなり混んでいた。うとうとしつつ、たまに少し買った同人誌を見つつ、時間が過ぎるのを待つ。大阪。楽しい思い出ができて、ありがたい限り。また来るぞ・・・夢見心地で、そう思う。




が、前の席の赤ん坊が炸裂的な泣き声を上げていたため、なかなか眠れずに困った。

*1:これは事実。10−0で負けた日は倒れるように寝てしまった。

*2:某大手銀行に勤める先輩の先輩は、虎の穴に対する融資の稟議書で、事業内容を「個人出版の支援」と書いたらしい。ものは言い様である。

*3:かつてエプソンが出していた、PC-98互換機。