入稿日

12/7朝。
JR秋葉原に降り立つ。
・・・・まぁ毎日乗り降りしてるんだけどさ。
原稿を片手に、まずはフェデックスキンコーズへ向かう。くりえい社ではワープロソフトのデータ入校を行っていない。よって印刷だ。店員にくりえい社専用原稿用紙をセットしてもらい、印刷。一発目、縦横2ミリぐらいずれていた。修正してから、140枚をガッと行く。
同時並行して、提出用のCDRを作成。CDのデータ確認がてら、表紙カバーの印刷をする。カラーA3できるレーザープリンタが欲しい。結局一時間ほどキンコーズで印刷していた。ここに一時間いると、場所代*1だけでもバカにならない。毎回キンコーズで印刷しているわけだが、どうしても時間と金がかかる。今後は一太郎⇒PDF⇒Photoshopによるデータ入校も真剣に検討せんといかのう。
くりえい社は11時からオープン。今はまだ九時ちょっと。さすがに眠い。午後から会社に行かないといけないので、少し眠っておこう。秋葉原の行きつけの漫画喫茶へ。ここはベッドタイプの部屋があるから寝るにはもってこいの場所だ。
二時間ほど、つかの間の休息。お休みなさい・・・zzz。と、寝る予定だったが、目を閉じたとき、突然昨日受け取ったweb校正サービスのメールを思い出す。
「固有名詞の間違いは」云々書いてあったが、まさかな。嫌な予感がして、表紙カバーを印刷した紙を取り出すと・・・やっちまった!カバーの折り込み部分(めくったところ)の注意書き欄に、マリア様が見てる(正:「マリア様がみてる」)って書いちまった!これは大問題である。注意ガキで本の名前を間違えるのは、信用度に係わる。訂正を出すか。しかし、手間がかかる上、読者はじゃまだろう。放っておくという選択肢もなくはないが、必ず誰かが「違いますよ」と指摘することは間違いないわけで。しゃあない、直すか! こういう時のために持ってきたパソコンを開いて、修正開始。後の面倒、信用度を考えれば、今直してしまった方がいいに決まっている。修正そのものはすぐに終了。後は著者の名前(今野緒雪)の名前にも間違いがないかどうかを目を皿のようにして確認する。
15分だけ寝た後、キンコーズへ。今度は、東京駅のキンコーズを使う。東京駅キンコーズはマシンが汚いし外から丸見えだし店員のマニュアル通り対応が行き過ぎていてうるさいしで落ち着かないロケーション。CDRを買って焼いて、プリント。15分で540円ほど。睡眠時間が削られたのは痛いが、これで信用が保てるなら安い方だろう。
「材料は出そろった!」と小説に書いたせりふをつぶやきながら、東京駅よりくりえい社に向かう。以前説明をしてくれた女性店員が対応してくれた。
くりえい社には小説本セットがあるが、これは今回は使わない。小説本セットは表紙カバーをクリアPP加工できないためだ。本文とカバー別々に注文する形を取るわけだが、本文はセットのものをつかえるのかと思っていた。
ところがこれが大間違い。本文は文庫セットの価格表ではなく、単体本の価格表を見なくてはダメとのこと。その式に従うと、同じページ数同じ部数ながら、なんと二万円以上価格に差がある。そんなのありかよ。だいたいそのセット、B6新書用じゃんか、紙の大きさが違うよ。文庫不利だよ。と思いつつ店員のペンを見つめていると、なぜかいきなり謎のオプション料36500円が計上。ちょっと待ってつかーさいや!と聞いてみると、文庫セットでは無料オプションの紙変更が有料とのこと。ただでさえ本文で予想外の出費をしているのに、36500円追加は痛すぎる。予算を五万以上オーバーランしてしまう。紙見本や見本として置いてある文庫本とにらめっこしながら、迷いに迷った末、オプション代がかからない紙に変更。とにかくオプションオプションで色々お金がかかる。これまで太陽出版の基本セットしか使っていなかったから、こんなにオプションが多彩にあるとは思っていなかった。言うなれば、オートマチックの車しか乗ったことがない人間が、マニュアル車に乗った気分。エンストしまくり*2。初めてだと色々大変だ。
ここまで書くとくりえい社に悪い印象が残っているかと思われるが、実は大きく違って、料金が色々取られたが、私はくりえい社かなり好きです。東京駅から近いというのもその理由だが、最大の理由は、途中で紙変えるような無理を言っても、発注書書き間違っても、怒られないことでしょう。太陽出版で怒られまくった私としては、非常に好印象。ただ、それだけで出版社を決めるわけにもいくまい。今後は緑陽社やポプルスなど含めて、取引先を再検討といったところか。
入稿完了。いつも、この瞬間がすがすがしい。けだるい疲れも、少しずつ心地よい疲れに変わるはず。食事をするため店に入る。注文して、JH君に完了報告のメールを送る。優雅な気分。
そのとき!東京03から入電。まさか、と思いつつ電話を取ると、予想通りくりえい社だった。で、電話の内容はというと
「カバー折り込み部分を印刷するとオプション料が一万円近く(値段覚えてない)かかります」
またオプションかよ!つうか広げれば表紙と一枚になるカバー折り込み部分を印刷するのになんでオプション料が必要なんだ!と怒るよりも先に悩む。折り込み部分に粗筋を書いていたら絶対に印刷しないとまずいが、粗筋は背表紙に書いてある。折り込み部分は我々二人の自己紹介がメインだ。自己紹介が乗らないのはちょっと戦略上まずいのだが、ペーパーとかに印刷してフォローしよう。大体、本文がセット価格でない時点で二万円以上予算をオーバーしており、これ以上はまずい。悩んだ末、折り込み部分は印刷しないことに。これで、せっかく作った自己紹介と注意書きが印刷されないのか〜ハァ。



アレ?
注意書きって印刷されないの?




ということは。




朝睡眠時間削って、CDRもう一枚買って、苦労して修正したのって全部無意味?





(;´Д`)

そりゃねーだろオイオイオイオイ・・・。





出勤まであと45分。
ただただ疲れて、丸の内の某ビルのトイレで泥のように眠る。

*1:十分210円

*2:余談だが赤木はクラッチ捌きがヘタ。