十月のロザリオ奮戦記

 10月8日、十月のロザリオに参加しました。その様子をリポートします。
★★注!★★この日記は10月3日に発売された今野緒雪マリア様がみてる 大きな扉小さな鍵」に関する内容が一部含まれています。ご注意下さい。


首都高羽田ランプを降りて、会場から離れたところに駐車。強風の中段ボールを引っ張って、蒲田の産業プラザpioホールへ。
今日は十月のロザリオ。四月以来半年ぶりのマリみてオンリーだ。今回も、楽しい出会いがありますように……祈りつつ、土俵入り。
エスカレーターを上りながら見たところ、一階でもイベントをやるらしく、広々とした会場に机が整然と並んでいる。スゲェなと思いつつ、一階の客で何となくマリみてファンの人が二階に来てくれないか、と思った。

さて席について、いそいそと準備。今回は新刊はない。本当は、「祐巳瞳子おめでとう」企画として、「リリアンかわら版号外」を準備していたのだが、原作新刊の展開はあの通り……残念すぎる。ただせっかくのオンリーイベント、全く何も準備しないのは楽しみにしていてくれたお客さんをガッカリさせてしまう。なんで、お詫び新聞を作った。それが、トップページに掲載している奴です。
少し解説を加えると、私が新聞を作る際、まず考えたのは三つのスタイルです。
①一般紙スタイル
②スポーツ紙スタイル
③夕刊紙スタイル

の三つ。この中で一番わかりやすいのはスポーツ紙スタイルで、大きな見出しと大きな写真、浪花節の記事で校正され、読者の人にもわかりやすいかなと思います。それに対して一般紙スタイルは見出しはスポーツ紙に比べて地味だし、記事は浪花節でごまかせないし、その割に見ていて面白さが伝わるかというと微妙で……それでも、一般紙スタイルを取ったのは、一つはリリアンかわら版の現編集長が山口見真美であること。彼女なら、正統派スタイルを取るでしょう。そして私自身が一番やってきたスタイルであることも大きな理由です。今回のお詫び新聞を作ったおかげで、自分の記事力や整理(編集)力もまだまだ捨てたもんでないなと思っていたりして。

11時。開場。拍手と共に、一般来場者が列になって入場してくる。ううむ、すごい。たくさんお客さんがいるやんか。マリみて未だ衰えず、と思った。
私が初めてマリみて本を書いたのは去年の冬。この時、「アニメももう終わるし、マリみてファンは減って同人誌を買いたい人も減るのでは」と思ったものだった。だが約一年経った今も、多くのサークルと多くのファンに支えられ、マリみて同人誌は今も大人気。一ファンとして嬉しいと思うと同時に、自分の本が、ほんの一端ではあるけど、この人気を支えているのだ……と思うと、とても嬉しい。
さて今回、お手伝いとして、イラストレーターのぺってん紳士さんに初登場願った。いつも同人誌を描いているゴーストハントがアニメ化されたとあって元気一杯のぺってん紳士さん。お手伝いして頂き、誠にありがとうございました。さてファンの諸兄はすぐに分かったのか、「スケブお願いできますか?」と依頼がたくさん来ました。こんなに依頼を受けて大丈夫なのかな?と思ったら、ペってん紳士さん、全部描いてくれました。ぺってんさん瞳子うめえよ、つうか俺にもスケブ描いてください。
午後、一段落したところで、本を買いに行く。マリみて本を書くようになって十ヵ月。色々なサークルさんと知り合いになったりしたし、その人たちが描いた魅力的な同人誌を何冊も見てきたけど、まだまだ!まだもっといい同人誌があるはずだ! と思い、今日は徹底的に同人誌を買うと決めていた。一冊一冊本を読み、いいと思ったら一声掛けて購入。おかげでかつてない量の同人誌が手に入り、かつてない金額が財布からリリースされましたが、たくさんのいい本を読むことが出来ました。俺、幸せだ……。


イベントは盛会の内に終了。今日は多くの人とマリみて話が出来たし、たくさんのいい本も手に入ったし、とてもいい一日だった。
余韻を噛みしめつつ、ずっとこうして楽しくやれるといいな……と、強風の中カートを引きながら、駐車場に歩いた。