近況二連発。

11月12日。
東京駅に降り立つ。
と、前回の「緑陽社編」を真似してみたはいいものの・・・東京駅って、毎日降りているから、何も感慨が沸かない・・・・。
なんてぼやきは横に置いて、この日は印刷会社、くりえい社を探訪。文庫本を印刷してくれる会社は何社かあるが、くりえい社はその内の一つ。締切が緑陽社よりかなり遅いので、話を聞く気になってみた。人気のないビルの5階にノックして進入。少しふくよかな女性社員が、丁寧に説明してくれた。
くりえい社のいいところは
●締切が遅い(緑は12月4日だが、くりえい社は10日)
●値段が少し安い(緑は最初安いかと思ったが、搬送料などオプションが相当高い。)
●赤木の職場から近い(昼休みに入稿も可能なぐらいの距離)
と言った点が挙げられる。逆に、デメリットは
●ワードのデータ入稿不可(ワードをやってくれるところは意外と少ない)
●印刷品質は、若干劣る(単独では気にならないが、緑の文庫本と並べると分かる)
といった点がある。ただ、データ入稿だの若干の品質などは別にいいとして、
●カバー折を含めた場合、締切が二日前倒しになる
っつうのはどうなのよ!!その二日が欲しくてこっちに来たのにさ!あとは、表紙カバーをPP加工しようとした場合、部数次第だが、かなり追加で払わないといけないのもマイナスポイントだろう。今回いろいろな出版会社を調べて回っているが、オプションで値段上げる会社が実に多い。お前らは3階に電気家具を搬送すると追加料金を取るヨド○シカメラか!と叫びたくなってしまう。
まぁそれはさておいても、締切の問題を考えるとくりえい社かな、と思っているところです。

11月14日。
千葉県某駅に降り立つ。
今日は、イラストを描いてくれるJH君の家で合宿作業。平日なのにすごいぜ俺!明日は仕事にならんな、と呟きながら彼の家に向かう。
今回のマリ見て本の表紙は、JH君に担当してもらうことになった。感謝。「光」シリーズの二巻までの表紙を見れば、心配はいるまい。案の定、赤木が「こんな感じ」という線と丸で書いた、イメージとも言えぬような紙を差し出すと、一時間ほどで思った通りのイラストができあがってきた。はー、たいしたもんだ、と感心。心で拍手。
彼の横で、こちらは原稿用紙を書き続ける。絶好調の流れを受けて、進んでいくが・・・途中から、どういう訳か、ペンの進みが重くなった。あれ、という感じ。ここまでの軽やかな感覚がなくなってしまった。どうしたんだろうか。ふと不思議に思い、原稿用紙を読み返す。そして、ある一つの事実に気がつく。
三奈子が出てない。
ストーリー中盤では三奈子があまり出てこない流れになっているが、彼女が出てこなくなってから、突然ペンの軽やかさがなくなってしまった。確かに、三奈子を書いているときはかなり楽しい。真美主人公の本のはずが、三奈子を書いているときの方が実は楽しかったりする。逆に出てこなくなると筆が重くなってくるとは・・・。なんか、主人公の真美に申し訳ない気分。
そんなこんなで、原稿はちょうど折り返し地点まで完成。全体で見れば、流れがいいのは間違いない。この調子だ。

で、今日。
案の定、午前中は仕事にならず・・・。