萌え研究から。

五月三日、憲法記念日朝日新聞。毎年恒例の憲法社説が載っているが、それはまぁいい。この日の第三社会面の「ニュースがわからん!」というコーナーで、「萌えって何?」という記事が載っていた。もちろん、読む。
内容としてはまぁ普通。90年代から使われていたこと、ここ数年、特に電車男のブームによって広まったこと、メイド喫茶など新商売が出ていること、等々……目新しいことは特に書いてない。ま、第三社会面に載るにはちょうどいい内容かな、と。
しかし!この記事は、これまでにない鋭い指摘が掲載されている! 萌えの語源について、「燃え」の誤変換、という一般説に、「ある美少女キャラの名前が由来」という、「土萌蛍語源説」が併記されているではないか!サタニストの赤木としては、この説を熱狂的に支持しており、一般説しか語られない現状を嘆かわしく思っていたので、朝日新聞、お前よくやった! 内容が偏ってるのも、広告が多いのも、トッパンにベタ黒*1が多くて手抜きなのも今日だけは全部許す!
なおこの記事では、萌えの意味について、「キャラクタに対する愛情を表現する」という、ごく一般的な「毎日新聞解釈」と、「眼鏡や妹などの特定のキーワードに反応する」という「記号解釈」*2が両方併記されている。「記号解釈」については一般人にはわかりにくい話ではあるが、毎日新聞解釈だけを取り上げる解説が多い中、敢えてここに触れたのはレベルが高いと評価していい。*3
分からない人には分からないなりに、分かる人間には面白く書かれたこの記事。意外なところで、意外なものに触れた気分。これを書いた記者、きっちり理解しているとみた。

*1:新聞の見出しに関する用語。10/8のオンリーイベントで解説のペーパーを出す予定です。

*2:萌えとは、特定のキーワードにパプロフの犬のように反応すること、という解釈。赤木はこの説もそれなりに説得力があると思っている。

*3:なお赤木は、萌えの言葉について、「萌える男解釈」、別名「本田解釈」を支持する者である。