今回の痛恨事

新刊「三奈子の手帳〜対決」、読んでいただけましたでしょうか。三奈子と祥子の緊迫したやりとりや、最後の章でのあの人の様子など、嬉しい感想を何通か頂きました。ありがとうございました。

さて、今回の新刊で、一つ痛恨の出来事があります。それは
佐藤信子を見落とした」
ということです。


聖がプラプラしている時に、三年生のクラスメイトが手伝いに来ていたという話は原作を読んで覚えていました。三奈子が山百合会事情を探るためにその生徒にアタックするという展開にしよう、と思った私は、主に原作一巻、「いばらの森」、「いとしき歳月(後編)」を読み込み、そのクラスメイトの名前を探しました。
だけど見つからない。聖のクラスメイトとしては佐藤信子ともう一人がいますが、どっちが手伝いをしたか、がどうしても見あたらない。うーん、名前出してなかったっけ?いや、出してたと思うんだけどなぁ……と思いつつ、読みましたが見つかりません。しょうがないので、本文ではその手伝いの生徒を「彼女」と置いて、名前を出しませんでした。


ところが!
入稿した翌日、また「いとしき歳月(後編)」を何気なく手に取ったら、バッチリと手伝いをしたのは佐藤信子だと書いてあるではありませんか!
しまった、「いつしか年も」はマーク薄めにしてた!!くー、この一行を探していたのに!!あと一日早ければ!!悔しすぎる!!机をドンドン叩いて悔やみました。


今回は志摩子と聖、祥子と祐巳といった原作でも有名なエピソードの中で、三奈子が何をやっていたのか的な話ですが、このほかにも原作の設定を見落としてそうで不安です。
見落としを見つけた方は「こっそりと」教えて下さいまし。