冬コミの時の話です。

先日のコミックマーケットで、私はある「初体験」をしました。それは「超大手サークルに並ぶ」ことです。
私にとってコミケは主に「売る」場所です。もちろん「買う」も存分にしますが、超大手サークルに並んで買うことはしませんでした。※理由※面倒くさいから……
ところが最近とある作家のファンになり、よし、超大手サークルに挑戦してみよう!と思い立ちました。

三日目の朝、開場してからお手伝いしていた東3から東456に移動し、トラックヤードへ移動。お目当てのサークルを見つけて、最後尾札の後ろに並びました。
ところで正直に告白します。「列に並ぶっつったって、だいたい15分ぐらいだろ? 騒ぐことねーべ」と思っていました。済みません全く分かってませんでした。この時は、結局1時間20分ほど並びました。
ただ並ぶだけならともかく、寒い!日陰の上に海風が吹く中で、「15分」と予想していた私はジャンパーを置いてきてしまったのです。パーカー一枚で凍えそうになりながら、1時間20分耐えておりました……コミケットの神様、俺がなめてました!謝るからジャンパー持ってきてくれ!」と叫びそうになりました……。
そんなこんながありながら、時間をつぶしつつ、十二時ちょい過ぎにようやく本とグッズを購入。ものすごい達成感!アドレナリン出まくり!その本とグッズのデキがよかったことも相まって、大変楽しい思い出になりました。その日は会う人会う人みんなに同じ話をしまくってたようなw


しかし、超大手サークルに並んでみて分かったのは、「ファンの人は時間がないんだなー」ということです。今回は1時間20分でしたが、2時間近く並ぶところも珍しくないと聞きました。こんな超大手に二軒、三軒と寄ったら、コミケットの時間6時間なんてあっという間なわけで。事実私もその日はその後のスケジュールが押せ押せでかなり大変でした。経験してみて初めて、買いを主体とするファンの気持ちが分かったような気がします。
そんな時間のないファンのために、なるべく在庫を用意して、いつ来ても、四時に来ても、本が出せるようにしておきたいな、というのが私の考えです。忙しい皆様に「赤木文庫は売り切れが早いから早く行かなきゃ!」と思わせるのは申し訳なさすぎる。「赤木文庫は売り切れがないから、無理しないで最後に回ろう」と思って頂けるようにしたいですね。
とはいえ既刊の残り具合はなかなかコントロールできないものがあります。前回は途中で切れてしまうアクシデントがあり、反省しています。
ファンの皆様にいい本だけでなく、サービスも提供するにはどうすればいいか。未熟者の私は、失敗しながら勉強させて頂いている次第であります。